劇場版 ダーウィンが来た!

今年の初映画。
初っ端から変化球である。
去年は結局映画カテゴリまるで書かなかったので、
今年はちゃんと記録に残すよう努力しよう。


さて、ダーウィンが来た!である。
言うまでもないがNHKでやってる動物ドキュメンタリー番組であり、
本作はそれの劇場版である。
とはいえやることには変わりがないので劇場版で何が凄いのかと言われると若干困る。
そもそも、私TV版を普段観てないからなぁ……*1


それはともかくとして。


全体の構成は3本立て。
最初はライオンの群れに産まれた子供達の話。
ライオンの雄は狩りをしない、というのは今となっては割と有名な話だと思うが、
独り立ちする際には一旦群れを追い出されるから、
それからは雌ゲットして自分の縄張りを手に入れるまでは狩りをせざるを得ないんだなぁ。
ただ群れにいる間は雌の子供が狩りを覚えていくのを眺めつつのほほんとしているようで、
将来追い出されるのにそれでいいんか、という気分(笑)
2つ目は右腕を失ったゴリラの子供の話。
事件で右腕を失い、専門家達は長くは生きられないだろうと考えていたが、
ゴリラの家族にはちゃんと弱者を支える社会性があった。さすが森の賢者。
最初は木登りが出来ず助けられて生きていたがやがて片手で器用に木登りもこなすほどに。
野生の動物は人が思っているより賢くて逞しい。
最後は縄張りを失った雌ライオンと子供達の話。
縄張りを失って放浪する母親と子供達。
狩りをするにも子供達を置いていくわけにもいかず連れて行くのだが、
チャンスを伺っているのに子供達が我慢出来ずに飛び出してしまうのがちょっと可愛い。
とはいえ傍から観てる分にはともかく、本人*2達にとっては死活問題。
水も水場から縄張りのライオンに追い出されてしまってろくに飲めない有様。
水も飲めないのは厳しい……と思っていたら朝日に照らされる朝露が一面に。
……ライオンが朝露で水を摂るとか想像もしたことなかった。ライオン賢い。
やがて子供達も自制を学び、狩りを成功させる。縄張りライオンに獲物を取られそうになるも
母親が懸命に追い払って死守。生きる為の手段が一つ確立した。
とはいえ新しい縄張りを得たわけではなく、これからも放浪の旅は続く。


合間にはヒゲじいの珍しい動物紹介。
超小型のヒメカメレオンの仲間が印象深い。雨に打たれた葉っぱの振動で吹っ飛ぶって(笑)
サーバルキャットも紹介されてたけど、TV版のサーバルキャット回でやってた
vs毒蛇でのネコパンチでちょっと残念だった。うん、それ知ってる。
TV版だと解説に難癖付けてくるイメージもあったがそういうのは無くて良かった。
でもダジャレは止めなかったので許されない。
なお、パンフレットは売切とかでなく端から存在してなかった。残念……

*1:何で観に行った?とか言ってはいけない

*2:本猫?…本ライオン?